視座を上げる話
こんにちは。株式会社チームスピリットで働いているなるみさんです。
こちらは、チームスピリット Advent Calendar 2023 2日目の記事です!
(内容が公になるのを待ってからの公開となりました、遅くなりました!汗汗)
果たしてタイトルと本文の内容が合致しているのかは不明ですが、ゆるりお付きあいください(その割に長文なんですが苦笑)。
題材は、保育園での保護者会です。
保護者が100名を超える保育園にて、今年度保護者会の会長を務めています。
前年度にならって同じことをすればいいものの、自分の気持ちがどうしても抑えられず、ある改革を行いました。
それは、これまで入園と同時に強制加入状態となっていた保護者会を改め、次年度から任意の係活動とすることと決定しました。
なぜこの決断に至ったのか。
保護者一人ひとりが、心から保育園や保護者同士が協力したいと思える活動に戻したかったからです。
まずここに至るまで、共に保育園生活を送る保護者の方や保育園の先生との対話・意見交換を行いました。そして9割以上の保護者の方々からの賛同を得ることができ、ここまでたどり着きました。感謝申し上げます涙。
また、度重なる話し合いのたびに子どもの面倒・家事を文句言わずこなしてくれた夫、どんなときもにこにこと味方でいてくれた子どもたち、本当にありがとう。愛を込めて。
話を戻します。
最近全国のPTAや保護者会においても、その存在が任意となったり、廃止となったりしているところが多く見受けられます。
そして、どこも同じなのかってくらい、ネガティブな理由が一緒。
そう、役員は大変、なのに慣習にならって仕方無しにやる謎作業が多数という現実。
でもちょっと待ってください。
この保護者会やPTA活動の目的って何なのでしょうか。
規定に従い役員の保護者を確保すること?
会費を確実に徴収して行事等に使うこと?
決まった原稿を読み上げ総会を成立させること?
どれも違うんです。
保育園や学校のためになにかできることをしたい
子どもたちが喜ぶ姿をみたい
子どもたちの心身の成長に役立ってほしい
といった思い。これらを目的とし活動しているところが多いと思います。
では、これらを具体的にどう実現したらいいのか。
それは誰かに指示を受けて言われてやることではなく、自ら考えて行動するものだと思います。やり方も固定ではありません。
互いに共感し、これやりたいね、やろうよと立ち上がること、その姿勢をどこかしら見てくれている子どもたちに見てもらうこと、これからの社会を支えていく大切な子どもたちへのかっこいい姿になると思っています。
今やっておくと重い作業の係はやらずに済むらしい
○○係はとにかく面倒な作業が多い
なんで仕事している自分がこんなことしないといけないんだ
これどうするか分かんないって保護者の方の対応につかれた
…などなど、なにかちょっとでもマイナスな気持ちでやっていること、ありませんか?
それはそのやり方じゃないといけないんでしょうか。これからもする必要があるものなのでしょうか。
そもそもどうしてやるようになったんだろうと、その作業が始まった経緯を掘り下げていくと、実は大切なところは別の部分だった、ということが往々にしてあります。
自然と、どうしても目の前のことに夢中になり、どんどんと視野が狭くなりがちなんです。
本当にやりたいこと。
これってなに?
シンプルな質問に対するその答えを導くには何をやったらいいか、それを周りの方と考えると、結構おもしろいアイデアが出てくるものです。
実際今年度は、これまで現金回収だった会費をキャッシュレス決済にしてみたり(※1)、先生に伺いやってほしいと相談を受けた草むしりボランティアを新しく取り入れたり(※2)、保護者会のメインイベントであるおまつりの企画運営者を役員以外からも募集したり(※3)、あれこれ布石を敷きました。
これらは会がないとできないのか。そんなことはないと感じました。
保護者会、PTA、役員と聞くと、なんとなく大変そうなイメージがついてまわります。実際、会であるがゆえに発生する作業が大半です。
これらによって役員をやる人が集まらないのでルールを設けていく、という発想では、楽しさから離れていってしまいます。
反対なんです。
あまりに人気で制限かけたくなるくらい面白くて大好きな活動にしましょうよ。
会ありきではない、人ありきでのわくわくする活動でありますように。
次年度からの新しい体制に期待を込める凡人でした。
※1
株式会社エンペイさんによるenpayというキャッシュレス決済を試験導入しました。
各種Pay決済、クレジットカード決済、コンビニ支払いが利用できます。
例年行っていた、平日の2日間の朝と夕方に役員が現金を回収する手間も、その後銀行へ行って入金する手間も、保護者が決められた日にピンポイントに現金を用意する手間もなくなり、スムーズなやり取りが実現しました。
※2
事前の準備は不要。当日参加できる家庭が園庭をおそうじします。
人手不足に困る園は大助かり!
仕事休み中の子の体力削りに親は楽チン!
慣れ親しんでいる園庭に子どもら大はしゃぎ!
保育園と保護者、保護者同士の交流も図れる!
一石四鳥な取り組みです。
※3
例年は年度末に集められた役員が中心となり、おまつりを企画運営します。
今回は会を解体する将来を見越し、おまつりに特化してお手伝いやってもいいよという有志の保護者を募集しました。結果、自ら名乗り出てくださるその意欲が相まって、例年苦労するアイデアも短期間でたくさん集まりました。下準備もみんな同意のもと分担をすることで一人ひとりの負担を少なくできました。
おまつりを運営する保護者は、皮肉なことに当日は自分の子どもと自由に楽しむ時間がないことが恒例でした。でも、せっかく一生懸命準備した方々だからこそ自分の子どもと楽しんでほしいと、今年度はフリータイムを各自に設けました。その分当日の運営にお手伝いしてくださる(お店屋さんをしてくれる)保護者や子どもたちも多めに募りました。この流れにより、園に通うみんなでつくりあげたおまつりになりました。
当日の直接のお声、後日のアンケート、打ち上げでも、親子共々たのしかった、満足していたという声が本当にたくさん届きました。みんなの成功体験でもって、次にも活かせる形が残せたと思います。